(3) 在韓米軍
在韓米軍は、韓国の国防努力とあいまって、朝鮮半島の軍事バランスを維持し、朝鮮半島における大規模な武力紛争の発生を抑止する上で大きな役割を果たしている。
米国は、米韓相互防衛条約に基づき、第2歩兵師団、第7空軍などを中心とする約3万7,000人の部隊を韓国に配備し、韓国軍とともに米韓連合軍司令部を設置している。
米韓両国は、朝鮮半島における不測事態に対処する共同防衛能力を高めるために、共同演習を実施してきている。例えば、大規模実動演習としては、後方地域における合同演習としての「フォール・イーグル」が毎年実施されており、昨年も10月から11月にかけて実施された。このほか、1976年から、ほぼ毎年、合同演習「チーム・スピリット」が実施されてきたが、94年以降は中止されている。
米国は、グローバルな戦力再編の一環として、韓国防衛における在韓米軍の役割を主導的なものから支援的なものへと縮小しつつある。例えば、従来在韓米軍司令官が行使していた韓国軍に対する平時の作戦統制権は、94年12月に韓国軍合同参謀議長に返還された。ただし、有事の際には、これまでどおり在韓米軍司令官が韓国軍に対して作戦統制権を行使することとなっている。
金大中大統領は、アジア太平洋地域における米軍の駐留の重要性につき公式に発言しており、また、米国も、韓国に対する安全保障コミットメントを維持し、在韓米軍の駐留を続けることとしている。昨年11月に発表された「米国の東アジア・太平洋地域における安全保障戦略」(EASR)においても、米韓同盟関係及び米国の軍事プレゼンスは、北朝鮮の脅威が過ぎ去った後でも、朝鮮半島及び地域全体の安定を引き続き支えていくとされている。